「しまくとぅば」拠点の設置検討 県が普及へ中期計画案、表記法も調査


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 沖縄県は22日、しまくとぅば(沖縄言葉)の普及推進専門部会を開き、2016~18年度の中期しまくとぅば普及推進行動計画案として、しまくとぅば普及の中核的な機能を果たす「しまくとぅば普及センター(仮称)」の設置に向けて検討することや表記法について調査することを盛り込んだ。18年度までに検討・調査を終え、19~22年度の後期計画に反映させる。

 13年の県民意識調査で、しまくとぅばを「主に使う」「共通語と同じくらい使う」と回答した人の割合35・4%を、19年には40%、22年には45・4%に増やすことを目標とした。計画案は部会の委員の意見を反映させ、9月18日の「しまくとぅばの日」に発表する。

 県は今後、普及センターと表記法について委員会を設置する。センターについては機能や運営手法、設置時期などについて検討する。表記法についてはどのような表記法があるのかを調査し、どういうものが一番いいかなどを探る。

 センターの機能の案としては(1)普及する人材の育成(2)人材バンクの設置(3)普及ツール(会話集など)の作成(4)市町村、普及団体、研究者、メディアなどとの連携(5)総合窓口機能―などを挙げた。

 計画案には本島中南部、本島北部、宮古、八重山、与那国の5地域でしまくとぅば教育のモデル校を設置することなども盛り込んだ。