ゆいレール3駅、昇降機来月復旧 古島、おもろまち、儀保


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 沖縄都市モノレール「ゆいレール」駅の一部の昇降機が故障し、停止したままになっている問題で、県の宮城理土木建築部長とモノレール社の川畑雅一常務らは23日午前、県庁で会見し、一連の騒動を謝罪した上で、県が管理する古島駅(エレベーター)が9月9日、儀保駅(同)、おもろまち駅(エスカレーター)が同30日に復旧すると発表した。当初、おもろまち駅と儀保駅は12月末、古島駅は9月末の復旧を見込んでいたが、メーカーとの調整により前倒しの部品調達が実現した。

 また、国が管理する壺川駅に関しても、沖縄総合事務局南部国道事務所が23日、メーカー側と契約を結んだため、当初の12月末よりも復旧は早まる見込み。那覇市管理の美栄橋駅は12月末に復旧予定。

 県は現在、県が管理する昇降機を含めた自由通路の一元化管理に向けて、モノレール社と契約内容の見直しを進めており、早ければ9月中にも改定する。宮城部長は「モノレール社が一元管理できるよう契約内容を見直しており、(契約内容の枠組みを)那覇市や国にも提案していくと思う」と語った。

 さらに今回の問題について「緊急性の認識不足が最大の原因で、利用者への配慮も欠けていたと認識している。復旧のさらなる前倒しに向け最大限努力する」と述べ、認識不足が要因との見方を示した。

 25日には、昇降機を管理する県、那覇市、沖縄総合事務局南部国道事務所と、モノレール社の4者による2回目の検討会議が開かれる。

 一元管理に向けた体制づくりなど根本的な再発防止策について議論を加速させるが、施設によって管理者が異なるため、予算をどう担保していくかが今後の焦点となる。

 会見には、県とモノレール社が出席した。会見で、モノレール社の川畑常務は美里義雅社長の謝罪コメントを代読。美里社長は「利用者に多大なご迷惑をお掛けしたことに深くおわび申し上げる。弊社として、各道路管理者と連携を密にして一日も早い復旧に向け努力する」とした。