「挑戦することが大事」 名護 屋我地ひるぎ学園で講演


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すばる天文台や天文学について話す嘉数悠子さん=名護市の屋我地ひるぎ学園

 【名護】名護市饒平名の屋我地ひるぎ学園で15日、講演会「沖縄から世界、そして宇宙へ~グローバルな生き方のススメ~」が開かれた。天文学者で米ハワイの国立天文台ハワイ観測所に勤務する嘉数悠子さん(39)が講師を務めた。嘉数さんは小学5年から中学3年までの生徒約60人に「何でもやってみることが大事。いろいろなことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。

 講演で嘉数さんはハワイ観測所にある「すばる望遠鏡」で観測した銀河の写真などを紹介しながら、自身の研究や天文学者になるまでの話を紹介した。「挑戦して得た経験は、何らかの形で役立っている」と話し、自らの体験を交え話した。

 光を使った実験も行われた。嘉数さんが子どもたちへ白いビーズを配り、外でビーズを太陽光に当てた。太陽光に当たったビーズは紫外線でピンクや青などのカラフルな色に変化し、子どもたちは驚きの声を上げた。

 講演会に参加した宮城葵君(11)は「ビーズの色が変わったのにはびっくりした。銀河の話を聞いて、今度ゆっくり天の川を見てみようと思う」とうれしそうに話した。