放課後 箏の音美しく 陽迎橋自治会、居場所づくりで教室


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「放課後教室」で講師の比嘉シゲ子さん(右端)から箏を習う子どもたち=2日、浦添市の陽迎橋自治会事務所

 【浦添】子どもの居場所づくりとして、浦添市の陽迎橋自治会事務所で、箏の「放課後教室」が開かれ、美しい音色が響いている。毎週1回金曜日、約2時間のけいこ。約5年間続いているという。9月10日の「箏(くとぅ)の日」を前に、練習に熱が入っている。小学生10人と中学生3人の13人が通っている。地域に住む琉球箏曲興陽会師範の比嘉シゲ子さん(66)が指導に当たる。

 子どもたちは、これまでに地域の福祉施設や、市の生涯学習の催しなどで演奏した。正月には、那覇市内のホテルから依頼があり、着物を着て大勢の観光客らの前で弾く機会もあった。

 「箏の日」に那覇市の識名園で開かれる演奏会「箏美らさ御万人と」(琉球新報社主催、琉球箏曲興陽会共催)では、「こども奨励賞」を受賞した8人が演奏する予定だ。

 比嘉さんは「演奏を習う中で、姿勢がきれいになり、礼儀作法もしっかり身に付いている」と話す。

 現在は「安波節」や「赤田首里殿内」などを練習中だ。幸地梨桜(りお)さん(当山小5年)は「みんなで音を合わせたり、新しい曲を弾くのが楽しい」と話し、翁長瑠菜さん(同4年)「難しいけど、だんだんできるようになるとうれしい」と笑顔を見せた。