「県蝶制定し活用を」 首里城下に翔ばそう会15周年シンポ


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パネルディスカッションで沖縄県の蝶々(県蝶)制定について話すパネリストの(左から)宮城邦治氏、花城良廣氏、高良健氏、大城安弘氏=18日、那覇市ぶんかテンブズ館

 首里城下にチョウを翔ばそう会創立15周年記念シンポジウム「沖縄県の蝶々(ちょうちょう)(県蝶)制定を目指して」(同会主催、琉球新報社共催)が18日、那覇市牧志のぶんかテンブス館で開催された。自然保護のシンボルとして県蝶を制定する意義や、実現に向けた方策について識者らが話し合った。どの種を制定するかについて、ストーリー性を持たせる必要性を指摘する声もあった。約140人が参加した。

 沖国大の宮城邦治名誉教授が沖縄の自然環境の特異性やその豊かさについて基調講演し「(県蝶制定の取り組みは)観光振興へのアピールにもつながる。県民の英知を結集して制定できれば沖縄のユニークな自然環境への関心を高めることにもつながる」と意義を指摘した。

 翔ばそう会の大城安弘会長は既に県内9市町村が「市町村蝶」を制定していることを説明し「そろそろ県の顔として代表的なチョウを制定する必要がある」と訴えた。