101歳ボウラーの前原さん 全国最年長「あと10年続ける」


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「長寿ボウラー番付」で全国最年長となった前原信光さん=15日、浦添市のマチナトボウル

 日本ボウリング場協会が毎年発表している「全国長寿ボウラー番付」で、沖縄市の前原信光さん(101)が全国最年長の横綱となった。全国の男性143人、女性130人、夫婦30組が横綱となり、県内の横綱は男性2人、女性3人だった。前原さんは「ボウリングは生きがい。あと10年は続ける」と意気盛んに語った。

 同番付で横綱とされるのは男性90歳以上、女性88歳以上。前原さんは東の横綱で、100歳以上の番付掲載者は前原さん1人。

 前原さんは終戦後に南洋諸島サイパンから引き揚げ、漁業などさまざまな仕事を経験して1961年、沖縄市で前原プロパン(現在のひまわりガス)を創業した。そのころ友人の誘いでボウリングを始め、半世紀以上続けてきた。

 現在は週に2回、浦添市と北谷町のボウリング場に通い、仲間と共に練習を重ねている。昨年11月の第26回クイナカップ争奪全沖縄シニア大会では、2度目の優勝を勝ち取った。

 「ボウリングのこつは欲を持たずに投げること。健康のバロメーターにもなっている。食事はいつも食べ過ぎず、小食だ。この二つが元気の秘訣(ひけつ)」と笑った。
(宮城隆尋)