東京五輪、空手「形」沖縄開催を 翁長知事、丸川氏に要請


この記事を書いた人 金城 美智子
丸川珠代五輪相(中央)に要望書を手渡す翁長雄志知事(右から2人目)ら=20日午後2時半ごろ、内閣府

 【東京】「東京オリンピック空手沖縄開催誘致実行委員会」(会長・翁長雄志知事)は20日、内閣府に丸川珠代五輪相を訪ね、2020年の東京五輪の競技種目に採用された空手競技の「形」種目の県内開催を求める要望書を手渡した。丸川氏は空手の種目採用に祝意を示し「国もしっかりと取り組んでいくので具体的な話があればいつでも話してほしい」と応じた。

 要望書では、沖縄で「形」種目を実施すれば「出場選手ら空手関係者にとっても空手のルーツに触れる貴重な体験になる」として開催を求めた。

 具体的に(1)沖縄を聖火リレーの出発地にする(2)空手の一部を開催する(3)沖縄伝統空手、古武道、エイサー、琉球舞踊などの沖縄文化、芸能を開会式プログラムに加える(4)事前合宿誘致への協力―の4点を求めた。

 翁長知事は来年3月供用開始の沖縄空手会館(豊見城城址公園跡地内)や一斉演武の数でギネス世界記録に挑戦することなどをPR。「4項目を中心に頑張りたい。大臣にも特段のご配慮をお願いしたい」と協力を求めた。

 同実行委は公益財団法人全日本空手道連盟(笹川堯会長)にも同様に要請した。
【琉球新報電子版】