普天間に6機搬入 オスプレイなど 追加配備か不明


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 米海兵隊は16日、米西部カリフォルニア州から垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機、CH53大型輸送ヘリ1機、UH1Yヘリ3機の計6機を山口県岩国基地に搬入し、「沖縄に向かう」と発表した。19日には普天間飛行場にカリフォルニア州ミラマー基地所属のオスプレイ2機が飛来したのが確認されており、既に沖縄に到着したとみられる。これら6機が普天間飛行場に追加配備されるのかは不明。一方、県基地対策課は「県は普天間飛行場の負担を軽減し、オスプレイ配備を撤回するよう求めてきた。機数が増えるのであれば容認できない」とした。

 県は20日に沖縄防衛局を通じて事実確認したが、同日夕現在、回答を得ていない。琉球新報は20日午前に在沖米海兵隊に事実関係を質問したが、「最新の情報を確認する必要があり、回答は21日以降になる」とした。稲田朋美防衛相も20日の記者会見で「米側に事実確認している」と説明したが、同日中に防衛省からの発表はなかった。

 米海兵隊の発表は、搬入したオスプレイは「MV22C」と記載。米海兵隊仕様のオスプレイは「MV22B」で「MV22C」という機種は運用されていない。一方、米海兵隊は照明弾(フレア)などを搭載し、天候レーダーなどの機能を改良した「MV22BブロックC」への更新を順次進めており、この改装を終えた機体が搬入された可能性もある。

 またCH53は、米海兵隊は現行の「CH53E」から「CH53K」に更新するまでの経過措置として、現行の機種を全て分解・点検・修理することになっているが、搬入したCH53は、同プログラムで「最初の対象機体となった」と説明している。