沖縄県、ハリアー墜落事故に抗議 在沖米海兵隊は運用一時停止


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ハリアー本島東沖墜落を受け、川田司沖縄担当大使(左)に抗議文を手渡す安慶田光男副知事。中央は中嶋浩一郎沖縄防衛局長=23日午前、副知事室

 米空軍嘉手納基地を離陸した米海兵隊所属のAV8Bハリアー戦闘攻撃機が22日に沖縄本島東沖合で墜落した事故を受け県の安慶田光男副知事は23日、県庁に川田司沖縄担当大使と中嶋浩一郎防衛局長を呼び、原因究明までの飛行中止と再発防止措置などを求め、文書で抗議した。23日午後には在日米海兵隊トップのローレンス・ニコルソン中将宛てにも抗議した。一方、在沖米海兵隊は23日夕、事故を受けて全てのハリアーの運用を「一時停止する」と発表した。停止期間は明示していない。嘉手納基地のゲート前では抗議集会も開かれた。

 嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)の野国昌春会長(北谷町長)も23日、来県中の稲田朋美防衛相と川田大使、中嶋局長に飛行中止などを求めた。

 海兵隊によると、飛行停止期間中「全てのAV8Bは運用基準を満たしていることを確証するため精査される」と説明した。その上で事故原因については「現在調査中」と述べるにとどめた。