台風17号 先島、今夜にも暴風警報 勢力強め、大雨恐れも


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 強い台風17号は25日午後9時現在、沖縄の南を時速20キロで西北西へ進んでいる。沖縄気象台によると、先島諸島には26日夜の初めごろに暴風警報が発表される見込み。本島地方と石垣島、宮古島地方は26日明け方から、与那国島地方が同日昼すぎから強風域に入るとみられる。また、石垣島と与那国島地方が27日未明から明け方にかけて暴風域に入る予想。台風17号はさらに発達し、先島諸島の南海上で最も強くなり、27日には925ヘクトパスカルまで発達する恐れがある。

 石垣市では、台風被害を防ごうと対策に追われる住民らの姿が見られた。
 気象庁によると25日午後9時現在、中心気圧は950ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径170キロ以内では風速25メートル以上の暴風。中心の東側560キロ以内と西側390キロ以内では風速15メートル以上の強風となっている。
 沖縄本島、大東島、宮古島には25日午後9時すぎ、波浪警報が発表された。
 先島地方では26日、最大瞬間風速35メートルを予想。波の高さは先島諸島で10メートル。
 同日正午からの24時間降水量は先島諸島で200ミリ以上の予想で、気象庁は河川の増水や氾濫への警戒を呼び掛けている。
 海の便では石垣-竹富など、先島諸島間を結ぶ219便の欠航が25日午後6時時点で決定した。空の便では全日空(ANA)が26日の石垣島発着便を中心に、25便の欠航を決め、約3千人に影響が出る。その他の航空会社は台風の進路によって欠航を検討する。