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【糸満】糸満市の轟(とどろき)の壕で26日、修学旅行で沖縄を訪れていた長野県佐久市の佐久平総合技術高校(鈴木芳昭校長)2年の小山寛至(かんじ)さん(17)が沖縄戦当時の物と思われる銃剣を発見した。小山さんは「調査は終わっているものだと思っていたので、本当にびっくりした」と驚いた様子で話した。壕を案内した県観光ボランティアガイド友の会会長の池間一武さんは「20年平和ガイドをしているが、こんなことは初めてだ。戦後71年たっても沖縄戦はまだまだ終わっていない」と語った。
佐久平総合技術高校は2015年に開校、昨年から修学旅行で沖縄を訪れ、社会科の授業で平和学習の一環として沖縄戦などについて学んできた。今年は2年生約280人が3泊4日の日程で26日に沖縄に入り、同日、轟の壕を訪れた。
池間さんによると、小山さんたちが入った場所は当時の島田叡知事らが使用。島田知事らが出た後は、日本兵が使ったという。
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小山さんが壕の中で説明を聞いている際、足元の突起物に気付き引っ張ってみると刀が出てきた。長さ50センチほどの銃剣で、柄の部分はさびて石化しているが、剣の状態は良く、刃の側面には溝も残っている。
小山さんの母方には沖縄戦で戦死した親戚がいるといい、「小6の頃、親戚の話を聞き、沖縄に関心を持った。どんな状況で戦争が行われたのか学び、平和の礎で名前を捜したい」と話した。
発見された銃剣は、池間さんが糸満警察署に届ける予定。