【中国時報】黒潮利用で発電 中山大チーム「脱原発へ一歩」


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 中山大学の陳陽益教授のチームは、7年の実験を経て、今年7月に黒潮を使った発電に成功した。

 研究チームは、屏東県沖の水深900メートルに海流発電システムを設置し、秒速1・43メートルの速度で、26・3キロワットの発電をすることができることを明らかにした。共同で研究を進める万機鋼鉄工業公司によると、50キロワットの低速回転海流タービンは、海水にも強い羽根を使っており、水深千メートルに設置すれば、台風に見舞われても運転が可能とする。

 陳教授は「台湾の黒潮が流れる東海岸に20機の発電機を設置すれば、全台湾の7割の電力をまかなうことができ、脱原発の夢へ大きな一歩を踏み出す」と述べた。2030年までに実用化を目指している。