沖縄本島地方の特別警報解除 台風18号 


この記事を書いた人 松永 勝利
満潮時と重なり、水かさが増える渡久地港=4日午前8時28分、本部町

 猛烈な台風18号は4日未明、沖縄県の久米島地方と慶良間・粟国諸島を暴風域に巻き込みながら、久米島付近を通過し、午前6時現在、久米島の北北西約120キロにあり、北北西へ時速20キロで進んでいる。沖縄気象台は午前5時42分までに、沖縄本島地方に出していた大雨と暴風、波浪の特別警報を全て解除し、強風と高潮、雷注意報と波浪警報に切り替えた。沖縄気象台は引き続き、4日昼すぎまで強風や高波に注意するよう呼び掛けている。

 日本道路交通情報センターによると、午前7時現在、東村の国道331号や本部町の国道449号の一部など14件が通行止めになっている。本島内のバスは73番川田線と78番名護東部線を除き、始発から通常通り運行し、沖縄都市モノレールも始発から通常通り運行している。

 台風は沖縄地方から離れつつあるが、引き続き、海上では非常に強い風が吹いており、海は大しけとなっている。沖縄地方では4日昼過ぎまで、大しけの状態が続くと予想される。気象台は、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 台風18号は中心の気圧が915ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートル。中心から半径90キロ以内では風速25メートル以上の暴風。台風は今後、東シナ海を北上し4日夜には九州の西海上に進む見込み。その後、次第に東よりに進路を変え、暴風域を伴ったまま5日にかけて日本海を進み、西日本から東日本に接近する恐れ。

 台風18号の影響で、久米島空港で4日午前0時47分に最大風速48・1メートル、同49分に最大瞬間風速59・7メートルを観測した。
【琉球新報電子版】