台風18号、本島から遠ざかり北上 4日も沿岸大しけ、突風、大雨の恐れ


この記事を書いた人 金城 美智子
気象庁予報部4日午後4時発表の台風18号の進路(5日間)予報図

 猛烈な台風18号は4日午前9時現在、久米島の北北西約170キロにあり、北に時速20キロで進んでいる。今後、本島地方から遠ざかるとみられるが、沖縄本島では4日、非常に強い風や沿岸の大しけが続く見込みで、強風や高波、高潮による浸水や冠水に注意が必要。台風による交通規制は午前9時までに全て解除された。

 台風18号は、沖縄地方に接近した台風としては、最も強い勢力の一つだったが、久米島からは西よりの海上を北上したため、久米島で観測した気圧は4日午前0時41分、957・2ヘクトパスカルだった。台風の影響で、久米島空港で、4日午前0時47分に最大風速48・1メートル、同49分に最大瞬間風速59・7メートルを観測した。

 台風の影響で、沖縄本島地方では4日、発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨が降る恐れがある。沖縄気象台は「発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてほしい」と注意を呼び掛けている。

 台風18号の中心気圧は午前9時現在、915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートル。中心から90キロ以内は、風速25メートル以上の暴風域になっている。
【琉球新報電子版】