在沖米海兵隊は、9月22日に本島東沖で墜落事故を起こしたAV8Bハリアー戦闘攻撃機の同型機の飛行を7日から再開する。在沖米軍トップの在沖米四軍調整官が5日、米軍キャンプ瑞慶覧で記者会見し表明する。米海兵隊や沖縄防衛局は4日夕、「安全確認ができた」として県に飛行再開を伝えた。県は「事故原因が特定されるまで」の飛行中止を求めていたが、事故原因は公表されておらず、翁長雄志知事は同日夜、記者団に対し、在沖米海兵隊に抗議したと明らかにした。その上で「裏切られた思いだ」と米軍を強く批判した。
事故機は山口県岩国基地所属。8月から嘉手納基地にとどまり、事故の際も同基地から飛び立った。海兵隊は9月23日、同型機の飛行停止を発表。事故原因は「調査中」と述べるにとどめていた。関係者によると、日本政府は米軍側が同機種の「安全が確認された」と説明したことを理由に、再開に同意する意向を伝えた。