翁長知事「強く抗議」 ハリアー飛行再開・四軍調整官表明


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米海兵隊によるハリアー戦闘攻撃機の飛行再開表明に強く抗議する翁長雄志知事=5日午後5時16分、県議会棟4階

 ハリアー本島東沖墜落を受け、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官が墜落機と同型機の飛行を再開すると正式に表明したことを受け翁長雄志知事は5日夕、記者会見し「強く抗議する」と表明した。翁長知事は「県民の安全が一番だと言いながら、事故原因への言及がなく、安全とする説明も十分とは言えず、理解できない」と批判した。安慶田光男副知事が6日、米軍と沖縄防衛局長、沖縄担当大使らに直接抗議する。

 ニコルソン氏が5日午前の会見で「飛行再開は日米同盟にとって大変重要で、知事も日米同盟を支援する立場だと認識している」と沖縄側の理解を求めたことについて、翁長知事は「一地方にこれだけの米軍基地を押し付けておいて、どこの世界で自由、平等、民主主義、人権を守れるのかとニコルソン氏にも話してきた」と強調。「日米安保は支持するが、沖縄の過重な米軍の配置は理解はしていない。『支持はしている』以降の話に何ら言及していないのは大変残念だ」と批判した。