墜落同型機のハリアー飛行再開 翁長知事「大変遺憾」


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飛行再開し、低空飛行するハリアー戦闘攻撃機=7日午後1時14分、嘉手納町(清水柚里撮影)

 【嘉手納】9月22日に沖縄本島東沖で墜落後、飛行を停止していたAV8Bハリアー戦闘攻撃機と同型機が7日、飛行を再開した。地元が求める原因究明がないまま、事故から15日後の飛行再開となった。翁長雄志知事は「大変遺憾」とするコメントを発表した。嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は週明けにも日米両政府に抗議する。

 飛行再開に反対する市民は7日、米軍嘉手納基地ゲート前で抗議集会を2回開き、200人以上が「基地を撤去せよ」と声を上げた。

 この日は午前8時39分と同11時49分の2回、それぞれ3機ずつ嘉手納基地を離陸。基地周辺でタッチ・アンド・ゴーや低空飛行などを繰り返し住宅地上空を旋回、激しい騒音を響かせた。

 翁長知事は飛行再開を受け「県民の不安を増大させ、信頼関係を著しく損なうもの」として米軍の方針を厳しく批判した。