カジマヤー祝い「上等」山城増好さん うるま市石川山城


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
カジマヤーを迎え、三女の松崎照美さん(左)と共に地域をパレードする山城増好さん=7日、うるま市石川山城

 【うるま】うるま市石川山城に住む山城増好(ますよし)さんが数え97歳のカジマヤーを迎え、集落挙げてのパレード(道ジュネー)が7日、同区で開かれた。1920年9月25日生まれの山城さんは足腰も丈夫。93歳まで自転車に乗っていたが、現在の日課は集落内の散歩という。家族や親類、地域住民とともに晴れの日を迎え「上等です」とご満悦、長寿にあやかろうと握手を求める住民に笑顔で応じていた。

 山城さんは6人の子に恵まれ、一時は軍雇用員として働く一方、農業で生計を立ててきた。今は孫21人、ひ孫28人に囲まれる。長寿の秘訣(ひけつ)は「規則正しい生活習慣」と話す。孫らの名前や誕生日なども覚えていて、記憶力は抜群。ステーキが好物で、野菜も「大好き」という。身だしなみは常に整えて、掃除、洗濯、草刈りなども1人でこなす。
 この日は午前10時に道ジュネーに出発した。孫たちが掲げる横断幕を先頭にドラの音、三線演奏などが続き、集落内を巡った。集落内に7カ所ある十字路で棒術の演武や舞踊、カチャーシーがあり、地域を挙げて祝った。
 三女の松崎照美さんとオープンカーに乗り込んだ山城さんは、住民たちの祝福の声に手を振って応えた。孫の古謝羽咲さん=伊波小学校6年=は「いろんな物をくれて優しいじいちゃん」と、祝いの横断幕を手に話した。道ジュネーでは風車や紅白まんじゅうも配布され、地域と喜びを共有した。