「土曜朝塾」スタート 那覇中校区 教員の“卵”琉大生が指導


社会
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「土曜朝塾」で、大学生から宿題や課題について教えてもらう中学生=8日、那覇市松山の津波避難ビル

 琉球大の学生がボランティアで先生を務め、那覇中校区の小学生、中学生に学習指導を行う「土曜朝塾」が8日から始まった。学習支援だけではなく、学校が休みの週末も児童、生徒が朝塾に集うことで、生活習慣を乱さないようにすることを狙う。大学生と接する機会を設けることで、進学への意欲を持ってもらう効果も期待されている。

 初回の8日は松山の津波避難ビルに若狭小と那覇中の児童、生徒18人が集まり、宿題の指導のほか、ゲームで初対面の学生らと打ち解けた。

 2015年度から那覇市が文科省の委託で実施している「生活習慣マネジメント・サポート事業」によるもので、那覇中校区内の学校、PTA、若狭公民館、児童館などで教育協働推進協議会を設立、運営している。

 参加した那覇中1年の座間味萌香さん(12)は「大学生と話すことはないので緊張したけど、分かりやすかった。ゲームも楽しかった」と朝塾が楽しみな様子だった。

 先生を務める琉球大の教育学部生は主に1年生。現役の教師らを招いた講習を受けて臨んでいる。教員の卵の学生にとっても、自分たちで考えた授業を実践できる機会となる。琉大2年生の高山海梨さんは「教育実習は3、4年生から。1年生から授業ができるのはいい」と話した。