人型ロボ 高齢者見守り 琉球ネットワークサービス、ソフト開発へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
多言語に対応し、空手の演武も披露する人型ロボット「NAO」

 システム開発の琉球ネットワークサービス(上原啓司会長)は19日、人型ロボット「NAO」の国内正規代理店であるスマートロボティクス社とロボットサービスに関する契約を締結したと発表した。琉球ネットワークサービスは今後、1人暮らしの高齢者を見守るシステムの開発などNAOに搭載するソフトウエアの研究を進め、沖縄独自のサービスを世界に発信する。

 NAOはフランスの企業が開発した二足歩行が可能な人型ロボット。身長58センチ、体重5・4キロ。多言語対応が可能で、展示会や企業の受付や案内役として活用されている場面も多い。

人型ロボット「NAO」と同ロボットのソフトウエア開発を進める琉球ネットワークサービスの上原啓司会長(中央)=19日、県庁

 19日に県庁で会見した上原会長は「『一家に1台、ヒューマノイドロボット時代の到来に先駆けて』をコンセプトに、県内およびアジア市場も見据えた事業を展開する」と話した。

 琉球ネットワークサービスはソフトウエア開発のほか、県内企業や個人に対してNAOの販売やリースも手掛ける予定で、3~5年で約3億円の売り上げを目指す。

 県内での一般へのお披露目は来年1月20日に開催される「IT津梁まつり」となる予定。