“カジマヤー画家”當間さん 絵画7作品 那覇市に贈る


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城間幹子那覇市長(左から3人目)に作品を手渡す當間ヨシさん(同2人目)=10月19日、那覇市役所

 74歳から油絵を描き続けている97歳の當間ヨシさん(97)が10月19日、那覇市役所を訪れ、絵画7作品を贈呈した。當間さんが描いた色鮮やかで力強い絵画が市内の老人福祉センターなど6施設で展示されている。

 當間さんは市内で「ブティックとうま」を経営していたが、東京都中野に移住。74歳の時に絵画に目覚めて絵の指導教室に通い始めた。2012年に沖縄に戻った。

 原色を基調としたカラフルな背景に、繊細なタッチで描かれた魚たちがみずみずしく泳ぐ。丁寧で独創的な作品は高く評価され、78歳から10年連続で女流画家協会展に入選。91歳の時にはアトリエ展でミューズ賞を受賞した。一時筆を止めていたが、果物の静物画などを再び描き始めている。當間さんは「また少しずつ始めたい」と話す。

 作品の寄贈は今回が初めて。當間さんは「一生懸命書いたつもり。少しでも見ていただければと思う」と笑顔を見せた。城間幹子市長は當間さんに感謝状を手渡し、「皆さんの励みになる」と話した。