レトロな応援歌で大会盛り上げる 名護北陸上


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稲田小1年から5年生らで構成する我部祖河区の応援団=名護市真喜屋運動広場

 【名護】第45回名護市北支部陸上競技大会がこのほど、同市の真喜屋運動広場で開催され、羽地支所管内(15区)と屋我地支所管内(4区)合わせて19区の代表選手が競い合った。各区対抗戦だけに、予選段階からそれぞれの選手の出番には太鼓や指笛が鳴り響き、いやが上にも選手を奮い立たせる。これらの応援風景の中でもひときわ目立ったのが我部祖河区の応援団だ。数種の三々七拍子の型のほか、応援歌に合わせて「ギンギンギラギラ」や「カモメの水兵さん」などのパフォーマンスを繰り出す。

 市北支部陸上競技大会で我部祖河の男子チームは、1992年の第21回大会から22連覇中で無敵の強さを誇る。それを象徴するのが「もしも我部祖河が負けたなら電信柱に花が咲く、焼いた魚が泳ぎだす」などと歌うレトロな応援歌だ。

さまざまなパフォーマンスを繰り出し、力強い応援をする我部祖河区の応援団

 同区の応援団は30年ほど前に中学・高校生を主体にしてスタート。2000年からは小学生による応援団を結成し、今年で16年目になる。応援団長の上間建美さん(65)、小波津久隆さん(66)、太鼓担当の平敷英子さん(79)を中心に昔ながらの応援の型を継承している。

 現在の小学生の団員は9人(男子7人、女子2人)で、競技会の1週間前から毎晩練習を重ねた。玉城南都(なつ)さん(稲田小5年)・彩未(あみ)さん(同小2)姉妹は「練習はきついけど楽しい」と話し、鉢巻きにたすき姿で力強い声援を送っていた。

 北支部体育協会の宮平正治会長(68)は「大会全体を盛り上げている。毎年みんなが楽しみにしている」と我部祖河区の応援団を高く評価した。

 上間団長は「小学生に教えることで青少年の健全育成につなげ、伝統の型を継承していきたい」と意気込みを語った。
(嶺井政康通信員)