那覇市で災害避難所訓練 外国人受け入れも想定


この記事を書いた人 松永 勝利
災害時多言語支援サポーターから毛布を受け取る避難訓練の参加者=5日、那覇市の津波避難ビル

 津波防災の日の5日、那覇市の津波避難ビルで、大地震や津波に備えた災害避難所運営訓練(主催・県国際交流・人材育成財団、共催・那覇市、市消防局)が行われた。市民ら約40人が参加した。県国際交流・人材育成財団が養成した災害時多言語支援サポーターを中心に、避難所の開設から運営までの一連の流れを確認した。
 訓練では午前9時58分に沖縄本島近海でマグニチュード7・1の地震が発生したと想定した。市民らは毛布や水を受け取り、避難者カードを記入し、避難所の仕切りを組み立てたり、階段やスロープでの車いすの支え方を学んだりした。
 日本語の分からない観光客や外国人と災害対策本部をつなぐ災害時多言語支援センターも開設され、中国語やスペイン語など5言語で地震情報が張り出された。
 訓練に参加した女性(57)は「避難所は床に座ることが多いが、もっといすを用意しておけば、高齢者にもありがたいと思う」と話した。仲里ミヨ子さん(75)は「避難所に何があって何がないか、体験することで分かることもあると思って参加した」と話した。【琉球新報電子版】