【中国時報】「沖ノ鳥島」で平行線 初の日台海洋協力対話


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 10月31日、日本と台湾が海洋問題に関して話し合う「日台海洋事務協力対話」会議が初めて東京で開かれた。沖ノ鳥島の経済海域については、日台双方の意見は物別れに終わった。亜東関係協会の周學佑副秘書長は、日台がワーキング・グループをすぐにつくって議論を継続することを示したが、沖ノ鳥島付近の海域について「(双方の漁業にとって)ハイリスク・エリアだ」との認識を示した。

 会議で台湾側は台湾の漁業船が沖ノ鳥島の海域で操業する権利を有していると主張したが、日本側は改めて沖ノ鳥島は日本の専属的な経済海域だとの立場を崩さなかった。台湾・日本双方とも自らの主張を展開するだけで、議論が交わることがなかったことに対し、台湾の漁民は不満を表している。