約2千人が避難 県庁で消防訓練


この記事を書いた人 金城 美智子
負傷者を運ぶ訓練などが実施される県庁の消防訓練=9日午前10時17分、県庁1階県民ホール

 県は9日午前、那覇市で震度6強の地震と火災が発生したことを想定した2016年度本庁舎消防訓練を県庁で実施した。地震に伴う負傷者や、エレベーターに閉じ込められた利用者の救出などの実践的訓練を行い、県庁職員ら約2千人が県庁1階の県民ホールに避難した。

 訓練内容は事前に職員らに知らされることなく、火災発生から避難するまで17分を要し、昨年度より2分早かった。一方で火災発生の周知が適切にされていない点もあった。

 自衛消防隊長を務める金城武総務部長は「在勤職員一人一人が高い防災意識を持ち、迅速で的確な組織的行動を取る必要がある。本庁舎勤務職員の皆には、本日の消防訓練の成果を各職場において常日頃から生かしてほしい」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】