沖縄県内地銀3行、経常益10%減 マイナス金利影響 中間決算


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 沖縄海邦銀行が10日、2016年9月中間連結決算を発表し、琉球銀行、沖縄銀行を合わせ県内地銀3行の決算が出そろった。3行全体の売上高に当たる経常収益は貸出金利回り低下による貸出金利息収入の減少などで前年同期比1・2%減の613億7600円、経常利益が10・3%減の120億9100万円、中間純利益は34・7%減の85億8900万円となり、増収増益だった前年と打って変わり、経常収益、経常利益ともに減少した。

 好調な県経済を背景に各行とも貸出金を伸ばしたものの、2月に始まったマイナス金利によって収益環境は急速に悪化し、貸出金利回りの低下を余儀なくされ、3行とも本体の経常利益は減益となった。

 3行の総融資量(貸出金残高)は6・0%増の3兆2592億7400円。銀行の規模を示す総資産は3行全体で前年同期比1・5%増の5兆418億6500万円と大台の5兆円を突破した。総資金量は1・9%増の4兆5666億8800万円。不良債権残高は3・6%減の599億6200万円。不良債権比率は0・16ポイント低下の1・79%となった。