【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事で12日午前、N1地区のゲート前の県道70号には警察車両、建設に抗議する市民関連の車両も全て移動し、駐車車両がない状態になった。ゲート前を走る県道70号は12、13の両日、本島北部で開催される「ツール・ド・おきなわ2016大会」のコースになっている。車両の移動については12日に行われる一般の各種サイクリングや13日のレースの安全性を確保するため、大会事務局、警察、市民らで調整していた。
12日午前10時半現在、N1地区ゲート前には、ゲートをふさぐための大型車両など2台と反対市民の車1台だけが県道には出ない形で駐車されている。ただ午前11時現在、N1地区ゲートとメーンゲートの間に民間警備員の車数台は残っている。民間警備員は警備を続けているが、機動隊員など警察は付近で確認されていない。沖縄防衛局による砂利の搬入も行われていない。
建設に反対する土曜日一斉行動の集会は午前7時ごろから約250人が参加して行われた。高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の間島孝彦共同代表が「きょうと明日はロードレースが行われる。きのうはダンプカーの砂利搬入は12台できょうと明日はゼロ台だ。3日間砂利搬入は止まることになる」と述べた。午前9時半ごろには「路上に1台も車がないようにしよう」と呼び掛け、東村高江にある新川ダムの駐車場に車両を移動するよう呼び掛けた。この日は同駐車場で集会を継続する予定。【琉球新報電子版】