那覇西、目指せ全国制覇 高校サッカー沖縄大会、決勝で普天間に2-1


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普天間-那覇西 前半、那覇西の(11)FW東風平朝志が先制のヘディングシュートを決める=12日、沖縄県総合運動公園陸上競技場(花城太撮影)

 サッカーの第95回全国高校選手権・沖縄県大会は12日、県総合運動公園陸上競技場で決勝を行い、那覇西が普天間に2-1で競り勝ち、2年連続15度目の頂点に立った。那覇西は首都圏で開催される全国選手権(12月30日~1月9日)に沖縄県代表として出場する。

 那覇西は前半10分、FW東風平朝志が先制点を決め、同16分にはMF上原牧人が追加点を挙げた。普天間は後半2分、FW渡慶次一哲が1点を返す。その後も渡慶次を起点に猛攻を仕掛けるが及ばず、リードを保った那覇西が全国切符を手にした。

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 全国制覇を目標に掲げる那覇西は序盤から細かいパスを回し、両サイドを起点とした攻撃を展開した。最後まで試合のリズムを失わずにつかみ取った全国切符。「先制がとても大きかった。チームの流れをつくった」。FW東風平朝志は喜びをかみしめた。

 前半10分、MF津嘉山海がDFをかわすため浮かしたボールに、東風平がヘディングで合わせた。攻守入り乱れる中、東風平には2人のマークが付いていた。しかし、ゴール際まで上がった津嘉山がボールを上げることを確信し、相手GKの死角となるDFの裏に回り込む冷静な動きで先制点をもたらした。

 決勝の開始前に優勝を誓い合った。仲間に「お前の仕事は先制点だ」と背中を押された東風平が、エースとしての役割を果たした。
 普天間はその後、両サイドから攻める那覇西の攻撃を警戒。中央が手薄になった隙を那覇西のMF上原牧人は見逃さなかった。

 前半16分、トップ下から一気にドリブルで駆け上がると、相手のGKとDFが重なった。「(相手GKからは)自分のボールは見えない」と判断しミドルシュート放ち、加点した。

 後半、大会初失点を喫したが、1失点で逃げ切った。先制のアシストを決めた津嘉山は「去年は全国で悔しい思いをして、やっとここまで戻って来ることができた。チーム一丸で戦っていく」と言葉に力を込めた。選手らは強い決意を胸に全国の強豪に挑む。(崎原有希)