サッカー明治安田J3は13日、各地で第29節8試合を行った。FC琉球はガイナーレ鳥取と県総合運動公園陸上競技場でホーム最終戦を戦い、1―1で引き分けた。琉球は12勝8分け9敗、勝ち点44で7位。無敗試合の記録は8に伸ばした。琉球は前半11分に先制を許し、後半33分にMF富樫佑太が同点ゴールを決めて追い付いたが、ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかった。
次節は20日、午後1時から秋田県のあきぎんスタジアムで、6位のブラウブリッツ秋田と対戦する。
リーグ上位争いは大分がYS横浜に3―0で快勝。長野に0―1で敗れた栃木と勝ち点58で並び、得失点差で首位に浮上した。J2自動昇格となる優勝争いは20日の最終節にもつれた。
(2)沖縄県(鳥取1勝1分け)
琉球 12勝8分け9敗(44)
1―1(0―1,1―0)
鳥取 8勝6分け15敗(30)
▽得点者【琉】富樫(4)【取】河合(6)
▽観衆 2041人
【評】FC琉球は前半11分、不用意なパスミスからカウンターで失点。後半33分、MF富樫佑太がゴール前の混戦でこぼれ球に反応し、同点に追い付いた。その後、相手の体力が落ちてきた後半に一気に猛攻を仕掛け、決定機を何度もつくったがゴールを割ることができずに勝ち越せず、課題が残った。(崎原有希)
◇猛攻仕掛け追い付く ホーム最終戦、勝利飾れず
FC琉球は試合の序盤にカウンターから失点をした。その後は猛攻で同点に追い付くも引き分けに終わった。ホーム最終戦を勝利で飾れず、主将のMF田中恵太は「チャンスは多かったが決め切れなかった」と悔しさをにじませた。
立ち上がりはボールを保持してパスを回すも、決定機をつくれずにいた。前半11分、不用意なパスミスから相手にカウンターで先制点を奪われた。0―1で折り返したハーフタイム。金鍾成監督は「攻撃枚数を増やして逆転しよう」と攻めの姿勢を強めることを確認した。
後半、運動量が落ちてきた相手に対し、琉球は攻撃に勢いをつけるためMF平田拳一朗やMFフアンを投入。2人の働きもあって琉球が中盤を支配し始めた。後半33分、ドリブルでゴール前に切り込んだ田中がクロスを上げる。敵味方が混戦する中からはじかれたボールにMF富樫佑太が反応した。前方に立ちはだかる相手守備の隙を狙って右足を振り抜き、ゴールに突き刺した。
ホーム最終戦に詰め掛けた2千人を超えるサポーターに勝利を届けられなかった。金監督は立ち上がりの悪さなど「課題が多く残った」と指摘する。次節はリーグ最終戦。田中は「いい形で終われるようにしたい」と白星でシーズンを締めくくることを誓った。(崎原有希)
来季へ形を構築
金鍾成監督(FC琉球)の話 ホーム最終戦を勝って終わりたかった。立ち上がりの戦い方がつくられていない。失点後のような思い切りがなかった。琉球の攻撃は奪われるとカウンターを受ける可能性があるなど、次戦のリーグ最終戦や来季に課題が多く残った。来季に向けて新たなチームの形を構築していきたい。
後半は体力が落ちた
柱谷哲二監督(ガイナーレ鳥取)の話 後半は体力が落ちた。体力が落ちた中で最後まで粘った。ドローだがよく頑張った。次はホームで勝ちたい。