バイト労働問題 学生ら30人議論 沖大、体験談も報告


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 「人間らしく働くための九州セミナーin沖縄」(同現地実行委員会主催)が12、13日に那覇市の県男女共同参画センター「てぃるる」や沖縄大学などで開かれた。13日に同大であった分科会「『働くルール』を学ぶワーク・ショップ」には学生や弁護士など約30人が参加。社会問題などを討議する同大のサークル「なないろ」メンバー3人がアルバイトの体験談を報告し、グループ討議を通して労働問題について理解を深めた=写真。

 「なないろ」の安座間喜輝さん=同大4年=は以前のバイト先でタイムカードに実際には取っていない休憩時間を書き込むように指示された経験を語り「おかしいと思って自分は従わなかった。会社がバイト生に労働条件を説明したり、話し合ったりする環境が大事だ」と振り返った。

 報告の後、グループで労働条件改善に必要なことなどを議論。学生らは報告や自身のバイトでの経験などを踏まえ「労働法などの知識を付ける必要がある」「身近に労働条件を相談できる人がいることが大事だ」などの意見をまとめた。

 参加したソーシャルワーク専門学校の喜友名千夏さん(19)は「友人などから聞くバイトの(不当な)労働条件と似た話が多かった。法律や労働組合などについて学ぶことが大事だと感じた」と述べた。