【名護】県内の大学で初となるチアリーディング部が名桜大学に誕生した。チーム名は「ラディアント」。「きらきら光り輝く」という意味だ。メンバーの輝く笑顔と切れのあるダンスが場を明るく照らし、元気を振りまいている。
同大学生課職員で大学時代に応援団として活動していた高橋正大監督(30)が発起人となり、4月に結成。5月から本格的に練習を開始した。学内の武道場で週3、4回の練習を重ねていき、6月11日のオープンキャンパスで早くもデビューを飾った。
在籍メンバーは7人で全員1年生だ。10月23日に行われた宜野座村まつりでは各自が手に持ったポンポンで「G」「I」「N」「O」「Z」「A」の文字を次々つくり出し、宜野座村をまるごと応援、観客を喜ばせた。
11月は既に、琉球コラソンの試合や自転車レース「ツール・ド・おきなわ」でも選手や参加者の心に火を付けている。
メンバーにはチアが好きで入った人のほか、ダンスや体操の経験者も多い。高校で器械体操をしていたという高橋真央さん(19)は「沖縄の大学で初めてのチア部なので、大々的に活動していきたい」と今後に臨む。岐阜県出身の高橋さんは中日ファンだというが「(名護でキャンプをする)日本ハムのオープン戦で応援したい」と目標を語る。
メンバーがタワーのように高く組み合わさる「スタンツ」で、頂点部分を担当する平良涼乃さん(18)は高く上がっても「もともと絶叫マシン系が好きなので」と臆しない。「高く上がると観客がよく見えて『今、演技している』と実感できる」と話す。
チームは部員募集中で、応援部として男子部員も募集。学内に限らず地域全体を巻き込み盛り上げていく。(長浜良起)