子どもと女性への暴力NO 糸満市県内初 庁舎ライトアップ


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紫とオレンジのライトで「DV NO」と表し、女性と子どもへの暴力根絶を訴えている=16日、糸満市役所

 【糸満】子どもと女性への暴力をなくそう―。糸満市(上原昭市長)は、11月の「児童虐待防止月間」と「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせ、県内で初めて全国パープル・ライトアップ運動を展開している。市庁舎5階北側にパープル(女性)とオレンジ(児童)のライトで「DV NO」と女性と子どもへの暴力根絶を訴えている。点灯時間は午後5時30分から午前0時。30日まで。

 パープル・ライトアップは、内閣府男女共同参画局が実施している性犯罪やドメスティックバイオレンス(DV)、ストーカーなど「女性に対する暴力をなくす運動」のキャンペーン。全国37都道府県の施設で行われている。

 パープルリボンは女性に対する暴力根絶のシンボルで、オレンジリボンは児童虐待防止というメッセージが込められている。

 糸満市では、パープル・ライトアップ運動に児童虐待根絶への思いも込めて2色のライトを使用した。市では「市内でもDVがあるので、この機会に市民に広く周知したい」としている。

 市では21日から30日まで市役所1階ロビーでパネル展も開催。虐待やDVで傷ついている人に心を寄せてメッセージを書く「メッセージ・ツリー」も設置し、市民全体で児童と女性への暴力根絶について考える。