【宜野座】1977年に宜野座高校を卒業した、兼本みち代さんら仲良しメンバー7人がこのほど、米国・ラスベガスで39年ぶりに全員そろって再会した。5年ぶりの「世界のウチナーンチュ大会」に合わせ、米国に住むメンバーの1人、上原明美さんを迎えようと計画。そろいのTシャツに身を包み、卒業写真を再現して撮影。出会ってから40年以上たった今も「青春時代にタイムスリップしたようだった。一生の宝物」(兼本さん)といつまでも続く絆を確認し、再会を誓った。
宜野座中学校で出会った7人。同じ高校に進学し青春時代を送った。卒業後は、教員や看護師など国内外で活躍。それぞれが仕事や介護、子育てなどに追われ、卒業後全員でそろうことはなかったという。
今回の旅行を企画した兼本さんは「子育ても落ち着き『行くなら今しかない』と感じた。ウチナーンチュ大会もあったので、上原さんをみんなで迎えに行き、一緒に帰国しようと計画を立てた」ときっかけを語る。
米国では、上原さんの案内でグランドキャニオンを観光。兼本さんは、山の頂から昇る朝日に「鳥肌が立った。自然と三線の音色が流れ、朝日をバックにカチャーシーを踊った」と笑顔で振り返る。「とても幸せな時間で一生の宝物。離れて生活していても、白髪やシワが増えても変わらない絆を感じた」と語る。
一方、上原さんは「みんなと再会できて、海外に住む私にとって故郷の素晴らしさ、年を重ねても変わらず分かち合える仲間に感謝した」と離れて暮らす友人たちにメッセージを寄せた。
今回、ウチナーンチュ大会には参加できなかったが「還暦の時に再会しよう」と誓い、抱擁を交わした。