【石垣】リオデジャネイロ・オリンピックの自転車ロードレースに日本代表で出場した石垣市出身の新城幸也(32)=ランプレ・メリダ=が帰郷し、訪問した市役所で24日、「東京五輪でメダルが取れるよう頑張っていきたい」と力強く抱負を語った。
来年1月からはワールドツアーチームの「バーレーン・メリダプロサイクリングチーム」への移籍も決定。ツール・ド・フランス総合優勝を経験した選手も所属するなど有数の強豪だ。
海外レースでの戦いやリオ五輪の経験も糧に、来年以降のさらなるレベルアップへ、前を向く姿勢は揺るぎない。
―リオ五輪を振り返って。
「足を骨折した中で、リオ五輪の日本代表に決まった。(けがの回復が)間に合わないという思いもあったが、五輪に向けて各大会でポイントを稼いだ。石垣島のみんなも(五輪出場を)楽しみにしていることが分かっていた。諦めずに治療とリハビリに努め、本番に間に合うことができた」
―前回ロンドン五輪の成績を上回る27位に入った。
「レースはシーズン中で最も調子が良かった。ただリオは8キロの長い登りが3回もあり、自分にとっては不向きのコースでもあった。メダルには遠かったが、100パーセントのパフォーマンスを発揮できたと思っている」
―東京五輪に向けての気持ちは。
「東京五輪も出場を目指す。コースは決まっていないが、東京でコースをつくるなら地形的に1キロ程度の登りを繰り返すコースが組み込まれることが想像できる。自分にとって得意な地形、コースになると思う。メダルを取れるよう頑張っていきたい」
―今後のレベルアップに必要なことは。
「来年1月からチームを移籍する。プロ10年間で一番強いチームで活動する。ツール・ド・フランス総合優勝を経験した選手も所属するなど、世界の上のレベルで走ることができる環境だ。チーム内で自分のポジションを確立しなければならない。コースによって活躍する選手は異なる。その中で自分の得意なところをいかに高めるか。それが東京五輪につながる」
―五輪での活躍に地元の期待は大きい。
「市民を挙げての応援は力になった。今の自分は、小さいころ参加してきた地元開催の自転車競技が基本にある。東京五輪で恩返しをしたい。島の子どもたちも頑張ればチャンスはある。どんどんチャレンジしてほしい」