元気な100歳目標に 270人、「いきいき体操」交流


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介護予防に向けて「いきいき百歳体操」を楽しみ、交流するお年寄りら=13日、石垣市健康福祉センター

 【石垣】介護に頼らない体づくりを目指す活動の普及を図ろうと、第1回「いきいき百歳体操」交流大会が13日、石垣市健康福祉センターで開かれた。市内のお年寄りら約270人が参加し、県外の先進地の取り組みなどを学び、全員そろっての体操を楽しんだ。

 いきいき百歳体操は介護予防を目的に、0から2・2キロまで10段階に負荷を増やすことができる重りを手首と足首に付け、筋力とバランス能力を高める運動として開発された。

 お年寄りが続けられる体操として全国に広まっており、市内では同日現在、14カ所で地域のお年寄りが活動。約500人が参加している。厚生労働省の「地域づくりによる介護予防推進事業」の一環。モデル市として県から選定され、昨年から3カ所で始まった。

 介護予防の大切さを学ぼうと、市介護長寿課地域包括支援センターが主催した。先進地の高知市高齢者支援課の小川佐知理学療法士が現地の取り組みや体操の効果などを講演したほか、石垣市内のグループ代表が日頃の活動を報告した。

 石垣みやとり会の石垣吉民さんは「運動神経の発展だけでなく、認知症の予防、引きこもりもなくなる」と、実感した体操の効果や介護予防の大切さを話し「健康は自分で守り維持しなければならない。この体操が地域に広がってほしい」と期待した。