沖縄リゾートウエディング(リゾ婚)の海外での需要が高まっている。県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が、台湾と香港でそれぞれ開催・出展するリゾ婚フェアへの地元来場者数が増加し、成約数も好調に推移している。11月に台北市内で開いた沖縄リゾ婚フェアへの来場カップルは前年比4倍の461組で、成約数も2・5倍の43組と過去最高を記録した。OCVBは「台湾の勢いは今後も期待できる」とさらなる増加を見込んでいる。
沖縄観光の認知度を向上しようと、OCVBは11月に「沖縄ナイト」や「沖縄ピクニック」などの関連イベントを台北市内で毎週開催した。プロモーション効果に加え「沖縄」というキーワードが台湾に定着したことから沖縄リゾ婚への需要も高まってきた。台湾リゾ婚フェアは2012年から毎年台北市内で開催しており、県内リゾ婚関連会社約10社が出展する。
OCVBによると、今年成約した台湾カップルが沖縄でリゾ婚を挙げる理由では「憧れのチャペルがあった」ことが最も多かった。県内のホテルや関連業者によるチャペル整備が進み、海外客のニーズに合致したとみられる。
香港では今年2月に開催された「香港ウエディングEXPO」に出展し、32組の成約があった。OCVBは「リゾ婚で来沖した旅行者はリピーターとなる可能性が高い。通常の観光に比べ、1人当たりの消費単価も高い。今後も引き続き、海外でのリゾ婚フェアを開催・出展していきたい」と述べた。