キングス連敗脱出 Bリーグ第20戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=8勝11敗)は2日、宮城県のカメイアリーナ仙台で仙台89ERS(東地区4位=6勝13敗)と今季第20戦を行い、104―83で勝利、連敗を4で止めた。第1クオーター(Q)は仙台の守備の前に攻撃が停滞してリードを許した。ターンオーバーも重なって苦しい展開になったが、ラモント・ハミルトンや喜多川修平の得点で逆転に成功した。第2Qはインサイドのミスマッチを突かれて失点を重ねたものの、ハミルトンが奮起して41―43の2点差で前半を終えた。第3Qに岸本隆一が攻撃を引っ張って逆転すると、仙台のミスも重なってリードを広げた。第4Qも勢いを維持して、仙台を引き離し今季初の100点ゲームで白星をつかんだ。仙台との第2戦は3日午後2時から同会場で行う。(観客1638人)

キングス 9勝11敗
104―83(22―18,19―25,31―19,32―21)
仙台 6勝14敗

◆自分たちを見失わず

 伊佐勉HC(キングス)の話 アウェーなので仙台のホームコートの雰囲気にのまれないように警戒していた。前半、その雰囲気にのみ込まれそうになったけれど、後半、自分たちを見失わずにプレーを続けたことが勝ちにつながったと思う。

◆後半爆発 100点ゲーム

 勝てない試合が続く中でも、低迷していた攻撃は徐々に良くなっていることをこの日、キングスの選手たちが証明した。常にリングを目指す積極的な攻撃で相手の守備を切り崩し、外からも着実にシュートを沈めて今季初の100点ゲームを達成した。連敗は4でストップ。伊佐勉HCは「勝ちが必要だった」と胸をなで下ろした。

 後半に攻撃が爆発した。第3Qの開始直後から金城茂之のドライブにハミルトンのミドルシュート、岸本隆一の速攻と一気にたたみかけた。第3Qと第4Qはともに30点以上を奪い、喜多川修平は「前半は外だけでボールが回っていたのでゴールにアタックするように修正した」と振り返る。

 前半はリズムに乗れなかった。試合の開始直後からシュートがリングに嫌われ、ターンオーバーを繰り返してリードを許した。第2Qはインサイドの外国籍選手にボールを集める仙台を止められず、次々と失点を重ねた。それでも我慢して五分の展開に持ち込んで後半につなげた。

 この日の100点目は、1日にプロ契約を結んだ渡辺竜之佑の初得点で、ベンチで見守るメンバーも大いに盛り上がった。最終的には選手全員が得点を挙げ、キングスらしいチームバスケで勝利をつかんだ。岸本は「明日(3日)も今日以上のバスケをする」と次戦も全力で挑むことを誓った。