◆第32回NAHAマラソン
第1回大会から全て完走している當山清勝さん(73)=南城市=は、37キロ地点で足がつったものの、シューズを脱いでつるのをこらえ、靴下のまま走り抜いた。「マラソンは忍耐。極限まで頑張ってゴールするのが魅力だ」と語る當山さん。まさに忍耐の力で32回目の完走を勝ち取った。
序盤は調子よく走っていたが、オーバーペースだった。「危ないと思ってスプレーをしたが、駄目だった。シューズを脱いだら大丈夫だったので、そのまま走った」。残り5キロは靴下で走ったが、足を引きずることなく、靴下に穴も開けずにゴールした。
記録は昨年より1時間以上遅い5時間16分。「残念無念。惨めな思いをしたが、ゴールできたのは至福だ」と話し、連続完走の記録が途切れなかったことに胸をなで下ろした。