スポーツ

がん患者に勇気を 胃摘出した尾崎さん、退院翌日から練習

◆第32回NAHAマラソン


胃がんにより胃を全て摘出している尾崎礼佳さん。マラソン完走証を手に喜びを語った=4日午後、那覇市

 2015年8月に胃がんで胃を摘出した尾崎礼佳さん(56)=京都府=が、NAHAマラソンに初出場、6時間1分48秒で完走した。「マラソンを走るのは生きることと同じ」と退院翌日から、マラソンのため歩く練習を始めた。NAHAマラソンを通し「走ることで、がんの人たちに勇気を与えたいと思っていた。でも沿道の人から私が勇気をもらっていると分かった。感謝している」と話した。

 尾崎さんは10年ほど前、スキルス胃がんで胃の3分の2を切った。ランニングを始めたのは、それからだ。大会出場の楽しさを知り始めた昨年、残った胃にがんが見つかり全摘手術を受けた。

 胃がないため「少しずつ食べて調整しないと、すぐに体調が崩れる」という。しかし「私が走ることで、『私も頑張ります』と言ってくれる人がいる。その人たちのために走りたい」とマラソンを再開。手術から3カ月後に大会にも出場した。

 その後、丹後ウルトラマラソン60キロの部をはじめ、各地のマラソンに出場している。「那覇は今年の集大成。暑くて体調の調整が難しかったが、出場できたことがうれしかった」と振り返る。「沖縄の人の優しさを受けて、いっぱい元気になった。楽しかった」と話した。



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