大宜味村は「謝罪を」湧き水無許可で取水 上原区が要求


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 【大宜味】大宜味村(宮城功光村長)が同上原区(友寄景善区長)と正式な契約をしないまま同区の湧き水「アカシッタイ湧水池」の水を取水していた問題で、宮城村長と役場の担当者が5日、同区公民館を訪れ、代替案が実現するまで現状の維持を申し入れた。友寄区長は「区として原状回復を求める立場に変わりはない」とした上で「村が不法占拠したことを認めた上で謝罪をしてくれないと、その先の話はできない」と村に謝罪を求めた。

 区は「アカシッタイ湧水池問題処理委員会」を6日に設置。メンバーは同区の歴代区長や湧水池の隣接地主ら6人で、同問題への対応を決定する。

 取水した水は13年7月から同村の埋め立て地「結の浜」地区の工場に入居している企業3社に提供しており、その企業から支払われる水の使用料、年間約100万円は村の収益となっていた。

 村はアカシッタイ湧水池に取水小屋やパイプを整備したことに関して「2012年7月7日に説明会を開いた」と説明した上で「口答ではあるが合意が図られた」と村の認識を伝えた。