キビ生産者交付金1万6420円 2017年度


この記事を書いた人 新里 哲

 【東京】自民党は7日、2017年度にサトウキビ農家に支払われる生産者交付金について、前年度同額の1トン当たり1万6420円とすることを決定した。同額となるのは4年連続。7日の農林系議員の幹部会合で決まった。8日の党農林部会で了承される。

 幹部会合では、サトウキビの基準糖度帯を現行水準の13・1~14・3度に据え置くことが決まったほか、甘味資源作物の生産振興対策として、台風や干ばつ、病害虫対策などの緊急事態に対応するためのセーフティーネットとして「さとうきび増産基金」を引き続き措置することを盛り込んだ。

 サトウキビ交付金は対象生産者の標準的な生産コストと販売価格の差を補填(ほてん)することが目的で、生産費から販売価格を差し引いた額として算定する。本年度は気象条件に恵まれたことから、県内のサトウキビは6年ぶりの生産水準に回復すると見込まれている。世界的な国際糖価相場の上昇などもあり、サトウキビ交付金の価格の引き下げが懸念されていた。