【糸満】7月に糸満市西崎の美々ビーチいとまんで起こった落雷事故で、心肺停止に陥った40代男性を連携して救助した3社1個人に対し、糸満市消防本部(賀数淳消防長)は1日、表彰状を送った。
表彰されたのは、ビーチを管理する「いちまん」(金城一彦代表)、マリンメニューを提供している「いちまりん」(屋良朝仁代表)、ビーチの監視を行っている「オキナワイベントファクトリー」(新垣重人代表取締役)と、休日でビーチに居合わせた東部消防組合消防本部職員の城間俊和さん(49)。
落雷事故は7月24日午後2時49分ごろ、美々ビーチいとまんで発生。119番通報から容体確認、安全な場所への移送、自動体外式除細動器(AED)の使用、救急隊員・ドクターヘリの誘導や引き継ぎなどを連携して実施し、救命に成功した。
賀数消防長は「救命の連鎖を実現するために、現場に居合わせた全ての協力者による救命のリレーが的確に行われた。決して偶然ではなく、平時における訓練の結果だ」とあいさつした。
オキナワイベントファクトリーのマリンレジャー部チーフで、ライフセーバーの大城織弥さん(27)は「日頃からの訓練で迅速な対応ができ、連携がとれた。落雷は想定外だったが、できる範囲内で行動を起こした」と話した。
けがをした男性の家族は「主人を助けてくださったたくさんの皆さまありがとうございます。現在、主人は社会復帰に向けリハビリに励んでおります。良くなりましたら、お礼に行きたいと思っております」というコメントを糸満市消防本部に寄せた。