宮古島に児相分室 沖縄県、女児虐待死受け来春開設


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 2015年7月に宮古島市で発生した3歳女児虐待死事件を受け、中央児童相談所の宮古分室設置に向けた検討を進めていた沖縄県が、同分室を17年4月1日に開設する予定であることが13日、分かった。県議会11月定例会一般質問で、亀浜玲子氏(社民・社大・結)に対し金城弘昌子ども生活福祉部長が答えた。

 事件を検証した県社会福祉審議会児童福祉専門分科会審査部会は今年5月、県に提出した「事例検証報告書」で宮古島への児相分室設置などを提言した。県は9月以降、関係者らによる設置検討会を2回ほど開催して協議を進めてきた。

 県青少年・子ども家庭課によると、設置場所や体制については引き続き協議しているという。設置場所については未定だが、新たな施設を建設することは困難なため、既存の建物で業務を行うとみられる。

 同じ中央児相に属する八重山分室の体制は、八重山社会事務所も兼ねる分室長と児童福祉司3人、児童心理司、非常勤職員の計6人体制。一方で宮古島市には児童家庭支援センター「はりみず」があり、センター長と児童心理司、相談員2人の計4人が配属されており、体制についてはこれら現状も加味して今後決定するという。