プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=10勝13敗)は17日、大阪府の池田市五月山体育館で大阪エヴェッサ(同3位=13勝10敗)と今季第24戦を行い、67―76で敗れて3連敗を喫した。
第1クオーター(Q)の序盤からキングスはシュートを決められず、大阪にリードされる展開となった。アンソニー・マクヘンリーやレイショーン・テリーが得点に絡んで追い上げても、勢いに乗れそうな場面でシュートを落としてリズムを崩した。
33―36で迎えた第3Qはミスが重なってリードを広げられ、低調な攻撃は最後まで改善できずに試合終了を迎えた。
大阪との第2戦は18日午後2時から同体育館で行われる。
(観客2499人)
大阪 14勝10敗
76―67(22―17,14―16,22―12,18―22)
キングス 10勝14敗
◇ミスが点差に
伊佐勉HC(キングス)の話 大事なところでミスをするチームと、しないチームで1勝と1敗がくっきりと分かれたゲームだった。ここという場面でこちらにミスが出て、ここという場面で大阪がしっかり守ったことが、この点差につながったと思う。
◇最後まで波乗れず
相手の守備を攻略する糸口をつかめず、フリーのシュートも決められない。攻撃は個人技が目立ち、勝負どころでミスを繰り返す。この日のキングスは弱小チームの典型のような試合運びとなった。「bj最強」を掲げていた姿はそこにはなく、対大阪戦はこれで3連敗。同じ相手に黒星を重ね、試合ごとに強くなると決めた今季のテーマも表現できなかった。
第1Qから攻撃が低調だった。インサイドを切り崩して加点する大阪に対し、キングスは外からのシュートに偏り、なかなか点を挙げられなかった。テリーが踏ん張って点差を詰めても、好機でシュートを打たないなど消極的な攻めで流れを手放した。テリーは「プラン通りプレーできない時間があった」と指摘する。
後半に入ると大阪のゾーン守備に苦しみ、素早いパス回しや速攻という持ち味を発揮できなくなった。岸本隆一やテリーに頼るだけの単調な攻めが目立ち、悪いリズムの中で繰り出すシュートはことごとくリングにはじかれた。岸本は「リズムに乗れず落としたゲームだった」と悔やむ。
4割台にとどまるシュート決定率の低さに加えて、18個もターンオーバーを出すもろさも際立った。このまま弱さを引きずるのか。それとも「bj最強」の意地を見せるか。その答えを出せるのはキングスだけだ。