沖縄・那覇に「夜市」 おいしい屋台香る 夜の観光スポットに


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ほの明るい雰囲気の中、屋台の酒と食事を楽しむ客=17日、那覇市牧志のえびす横丁

 マチグヮー(市場)の小さな横町で夜市―。那覇市牧志のえびす通りのアーケードの一角「えびす横丁」で「えびす夜市」が17日から始まった。企画運営するなは市場振興会は17日の試験運営を踏まえ、継続する方針。細い通りに赤ちょうちんを下げた屋台が並び、訪れた人たちはほの明るさの中で食事と酒を楽しんだ。

 「夜市」は、なは市場振興会が通りの活性化と夜の観光スポットを生み出そうと実施した。募集して集まったおでん屋や台湾料理、ラーメン屋などの4店舗が、同振興会の屋台や「恵比寿珈琲」周辺店舗の空きスペースに移動パーラーを設置するなどして出店した。トイレは通りの店舗が提供している。

 山口秀樹さん(58)さおりさん(41)夫妻はおでん屋台を出した。大阪府出身の秀樹さん特製のあご入りだしで関西風のおでんを提供した。「屋台でお店が出せてうれしい。この辺で続けていけたら」と笑顔を見せた。

 知人と北部から訪れた宮城洋二さん(38)は「人がいっぱい居る感じが楽しい」と水ギョーザを頬張った。一緒に来た前田かなえさん(32)は「屋台だと初対面の人とも気軽に話すことができて仲良くなれるのも魅力」と話した。

 企画した同振興会の新里俊一理事長は「台湾みたいに夜市をしてほしいという要望は以前からあった。トイレや通りの許可などの課題を解決してできた。屋台を出した人が牧志に店を出してくれるようになったらいい」と期待を込めた。

 同振興会では、えびす横丁の屋台や移動カーで出店する店舗を募集している。問い合わせは(電話)090(9656)6155(新里理事長)。