琉球新報社 西アフリカのギニア湾にあるサントメ・プリンシペ民主共和国が、台湾との国交の断絶を発表した。台湾の外務省にあたる外交部は首都サントメの大使館を撤収する。
外交部の李大維部長（外務大臣）は、サントメ・プリンシペ政府の財政赤字が膨らみ、台湾への支援要求が天文学的数字に上ったことに触れ「外交の原則を踏まえ、マネーゲームは望まない」と述べた。その一方、中国政府が支援金を提供したか否かについては、李部長は「把握していない」としたが、何らかの関与があるとの認識を示した。
台湾と外交関係にある国との断交は民進党政権発足後初めて。台湾の断交は、国民党政権時の今年３月のガンビアとの断交以来となる。
