卒業旅行や「女旅」プラン 学生企画の沖縄ツアー最優秀賞に2チーム


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
琉球大観光科学科(左側)、インターナショナルリゾートカレッジ(右側)の両チーム=26日、那覇市

 沖縄県内の大学生らを対象とした沖縄旅行ルートコンテスト「学卒プロジェクト2016」(主催・沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー)の最終選考会が26日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれ、応募27チームの中から、専門学校部門でインターナショナルリゾートカレッジ(irc)沖縄市担当チーム、大学・短大部門で琉球大観光科学科宜野座村チームが最優秀賞に選ばれた。

 琉大チーム(リーダー・富原盛克さん)は「ただいま!宜野座」をテーマに、県外大学のゼミ仲間同士の卒業旅行を想定。人とのつながりなど宜野座村らしい時間や空間を感じられる「ただいまポイント」を掘り起こし、ルート化した。沖縄サミットの際に同村に造られた「真実の口」のレプリカに投函(とうかん)したポストカードが、旅行から1年後、新成人になった自分に届く仕組みを提案し「リピーターにつながる」とアピールした。

 ircチーム(リーダー・桃原美鈴さん)は「インターナショナルでレトロな女子旅IN OKINAWA CITY」をテーマに、女性同士で訪れる沖縄市観光を提案した。「沖縄市の魅力は異国情緒あふれる雰囲気にある」と独特の歴史や文化を紹介しながら、コザ・ゲート通りでのドルでの買い物体験などを盛り込んだ。

 応募のあった旅行プランはウェブサイトへの掲載のほか、リーフレットになって県外大学の生協で配布される。同コンベンションビューローの平良朝敬会長は「地域密着型の観光資源として、新たな旅行プランを広く発信していきたい」と述べた。

 学卒プロジェクトは、卒業旅行で沖縄を訪れる新しい観光プランを学生の視点で作ってもらおうと、開催は3回目になる。今回から短期大学と専門学校も応募対象に加わったほか、県内15の地域観光協会がプラン作成に協力した。