全国高校サッカー 那覇西、分厚い攻撃、狙う頂点


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守備の要の我如古盛洋主将(前段左から6人目)と與那覇龍大副主将(中段左から6人目)を中心に悲願の優勝を狙う那覇西イレブン

 サッカーの第95回全国高校選手権は30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕する。2大会連続15度目の出場となる県代表の那覇西は1月2日、初戦の2回戦で2大会連続27度目の出場の富山第一と対戦する。試合は午後2時10分から横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行う。那覇西は経験豊富な守備陣と、決定力の増した攻撃力を武器に県勢初優勝を目指す。

 県新人大会の初戦敗退以降は県内公式試合で負けなし。九州総体でも前大会覇者の東福岡にPK戦まで持ち込む接戦を繰り広げた。一方で全国では1勝の壁にぶつかる。昨年の選手権は1回戦敗退し、今夏の高校総体も初戦で横浜創英(神奈川)に両サイドを崩されて得点を奪われ、無得点で敗退した。

 「全体で連動する攻撃」を改善し、選手権県大会に向け決定力と守りを強化。決勝までの4試合を大量得点の無失点で勝ち上がり、普天間との決勝は2―1で振り切った。

 那覇西の基本陣形は4―2―3―1。ワントップは決定力のあるFW東風平朝志が担い、パスセンスが光るMF津嘉山海や鋭いドリブルを持つMF上原牧人ら前線にタレントがそろう。守備は要となるDF我如古盛洋主将と副主将のGK與那覇龍大を中心に連係し、ゴールを守る。

 初戦の相手、富山第一は前回大会で8強入り、3大会前の覇者という実績を持つ。組織的なサッカーでまとまりがあり、安定感がある。那覇西は分厚い攻撃と堅い守備で勝機を見いだしたい。我如古は「初戦を突破し、ベスト4以上を目指して頑張りたい」と意気込み、與那覇は「集大成で全部出し切り、優勝につなげたい」と全国の舞台での奮闘を誓った。
(崎原有希)