プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区5位=12勝16敗)は12月31日、北海道の北海きたえーるでレバンガ北海道(東地区5位=7勝21敗)と第2戦(今季第29戦)を行い、76―74で競り勝った。
キングスは第1クオーター(Q)から積極的にリングを攻め、レイショーン・テリーを起点に内外で点を重ねた。第2Qも勢いを継続し、42―33で前半を終えた。
第3Qは前半に見せた積極性が影を潜め、北海道に逆転を許した。
互いにリードを奪い合う接戦になった第4Qは再びインサイドを切り崩し、残り0・1秒にラモント・ハミルトンのドライブシュートで試合を決めた。
キングスは18日、沖縄市体育館に京都ハンナリーズを迎えてホーム戦を行う。(観客2637人)
キングス(13勝16敗)
76―74(20―17,22―16,12―22,22―19)
北海道(7勝22敗)
◆良いきっかけに
伊佐勉HC(キングス)の話 クロスゲームで選手が慌てることなく勝てたことは良かった。チームとしても久しぶりの連勝なので、これが良いきっかけとなって2017年へ臨みたい。
◆攻撃の連係光る
ボールを手にしたハミルトンがリングに向けて一直線に突き進む。第4Qの残り10秒を切り74―74の場面。巧みなステップで相手守備をかわし、残り0・1秒で勝利を決定づけるシュートをねじ込んだ。2016年の最終戦を飾り、ハミルトンは「チームメートが慌てず、個々の役割を果たせていた」と達成感をにじませた。
リングを攻め続ける積極性が白星を引き寄せた。第1Qからテリーがインサイドを切り崩し、渡辺竜之佑へのアシストやバスケットカウントを決めてリードを奪った。外からは喜多川修平らが得点を挙げ、的を絞らせない攻撃で一時は2桁のリードを奪った。
しかし第3Qに入ると流れが一転した。前半のような積極性がなくなり、外でボールを回す時間が長くなった。シュートをなかなか決められず、ミスから失点し逆転を許した。喜多川は「ターンオーバーでリズムを崩した」と反省する。それでも第4Qに持ち直し、最後までリングを攻め続けて接戦を制した。
この日も大事な場面でミスが出るなど課題はあった。一方で攻撃の連係が光り全選手が得点を挙げるなど、新たな1年に向けて収穫もあった。喜多川は「チームが上向きになってきている。引き続きいいリズムでやっていく」と決意し、気持ちを新たにした。