安全な糸満になって 南っ子ちゅらさん探検隊 防災マップ全国上位


社会
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 【糸満】「第13回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」(日本損害保険協会など主催)の入選作品がこのほど発表され、県内から糸満市立糸満南小学校の糸満南っ子ちゅらさん探検隊が作成した「犯罪から皆を守る糸満地域安全マップ」が「未来へのまちづくり賞」を受賞した。全国から過去最多の2871作品の応募があり、上位9作品に入賞した。21日に東京で表彰式が行われる。

入選を喜ぶ「糸満南っ子ちゅらさん探検隊」の(左から)上原一路さんと諒さん姉妹、上原紗亜理さん、上原帆乃桂さん、上原舞鈴さん=糸満南小学校

 「糸満南っ子ちゅらさん探検隊」は上原帆乃桂(ほのか)さん(5年)、上原紗亜理(さあり)さん(5年)と舞鈴さん(4年)姉妹、上原一路(ひろ)さん(5年)と糸満南幼稚園の諒ちゃん(5)姉妹の5人。

 メモ、インタビュー、カメラの係に分かれ、夏休みに3日かけて糸満漁港と糸満公設市場、前端・南区公民館周辺を歩いて取材。周辺のお店を一軒一軒訪ね、聞き取りをした。

 マップでは、入りやすくて見えにくいなど危険な場所は赤、こども110番の家など安全な所は水色と、一目で分かるよう工夫。「町をもっと安全にするには?」と題した地域の人へのアンケート結果もシールで分かりやすくまとめた。審査では、写真を活用したことや子どもならではの改善点が数多く出されたことなどが評価された。

「未来へのまちづくり賞」を受賞した「犯罪から皆を守る糸満地域安全マップ」

 帆乃桂さんは「みんなで力を合わせてアイデアを出し、マップを作った。安全で安心な地域づくりをしてほしいことを伝えたかった」と話した。

 マップ作成後は、ガードレールの補修や草を刈ってほしい、明かりが消えた街灯を直してほしいなど、地域の安全のために直してほしいところを糸満署と糸満市役所に報告。草刈りや街灯などは実際に改善されたという。舞鈴さんは「メモをするのが大変だったけど、安全な糸満になってほしいという思いでマップを作った」と感想を話した。

 佳作100作品には県内から7作品が入賞した。次の通り。

▽久場川児童館「首里キッズ5」
▽壺屋児童館「つぼやなかよしグループ」
▽志茂田児童クラブ「シーサーチーム」
▽ひばり放課後児童クラブ「ひばりっ子チーム」
▽みやび児童クラブ「MYB―(B)チーム」
▽安里カズンズ「安里カズンズ」
▽なかよし放課後児童クラブ「ぷらかすチーム」